謙虚に、そして、しなやかに

アパートのすぐ脇に大きな柚子の木があります。たくさんの実をつけ、その重みで枝がたわんでいました。

 

実るほどに 頭(こうべ)を垂れる 稲穂かな

 

これは、私の師匠が謙虚な心の大切さを説くときによく口にされることばです。その柚子の木も、四方八方に頭を垂れ、私にこのことばを思い起こさせてくれていました。

 

ところが、先週の大雪で、写真のように左側の大きな枝が無残な姿に。『あ~ぁ、折れちゃった。立派な柚子の木だったのに残念だなぁ・・・。』

 

一目見て、そう思ってしまっていたのですが、どっこい、枝はしなっていただけで、折れてはいませんでした。重い雪で、これほどまでに曲げられても折れない。大したものです。

 

思いもよらぬ負荷・重圧がかかっても、へたりこむことなく、柔らかく受けとめる。また、『倍返し』とばかりに、剛直にはね返すこともしない。この柚子の木のしなやかさ、柔軟性、見習いたいと思いました。

 

引き続き、顔晴らせていただきますよん。

それでは、また。